弁護士に相談する前にやるべきこと
相続問題を弁護士に相談すると決めたら、相談前に事前準備を整えることが大切。というのも、相続問題は相続人が誰で相続財産にはどのようなものがあるのかを、最初に明らかにしないと何も始められないからです。
そのため、まずは相続人や相続財産がわかる書類を準備しましょう。いつ被相続人が亡くなりどんな相続問題が起こっているのか、時系列で簡潔にまとめてから弁護士に相談することが大切です。遺言の有無や相続人としてどうしたいのかも整理しておいてください。
事前に用意した方がよい書類の種類
相続の相談をするときに用意しておくとよい書類を紹介します。これらが用意できているとスムーズに相談を進められます。
相続関係がわかるよう作成していきたいのが相続関係図(家系図)です。被相続人と相続人の関係がわかり、戸籍謄本と合わせて持参すると相談がスムーズに進められます。
また、不動産の全部事項証明書や固定資産税評価証明書、預貯金がある銀行の一覧などを、相続財産がわかっている場合には一緒に用意しておくとスムーズです。
相続問題解決のポイント
相続問題をスムーズに解決するポイントは、相続人としてやるべきことを整理し、早い段階で弁護士に相談することです。実は相続財産は、遺言書がない限り、法定相続分といって誰がいくらもらう権利があるのか法律で決まっています。
これを前提に相続人が集まって遺産分割協議を行いますが、意見が合わずに協議が整わないケースも少なくありません。そのため、早い段階で弁護士に相談してアドバイスを得ながら遺産分割協議を進めることをおすすめします。