弁護士相談する前に!相続の種類別のメリットや失敗口コミも紹介
単純承認のメリット・デメリット
単純承認とは、全ての権利や義務を相続する方法です。単純にまるごと全てを相続するので、特に理由がない限りは単純承認が選ばれるでしょう。
メリットは全てを相続するので手続きが比較的簡単なことですが、デメリットはマイナスとなる財産も相続してしまうことです。つまり多額の借金までも相続してしまうことになるので、後継者が代わりに借金を返済しなければなりません。単純承認を選ぶ時は借金等がないか十分確認してからにしましょう。
限定承認のメリット・デメリット
限定承認とはマイナスとなる財産を限度とし、プラスとなる財産を相続するものです。
限定承認のメリットは、自宅を初めとする不動産や株式が確保できること、そして競売にかけられた物件の先買権が利用できることです。一方、デメリットとして挙げられるのが、相続人全員で行わなければならず、譲渡所得税が発生してしまうことです。プラスとなる財産の中でマイナスの財産を精算しなければならないため、遺産を譲渡した扱いになるので注意しましょう。
相続放棄のメリット・デメリット
相続放棄とは、文字通り相続できるはずの遺産を全て放棄する方法です。
相続放棄のメリットは、何と言っても借金などのマイナスとなる財産を一切相続しないことです。一方、デメリットとして挙げられるのが、全ての財産を放棄するのでプラスの財産も放棄されることです。とはいえプラスとなる財産が少なく、負の遺産とも呼べるものも相続しなくていいので借金を肩代わりすることもありませんし、どちらかといえばメリットの恩恵の方が強いでしょう。